今、過去最高に「睡眠」が注目されている時代!といっても過言はないでしょう。
理由はひとつ、睡眠が科学的に解析されるようになり、睡眠の科学的知見を無視できない時代になってきたから。
科学的に証明されてきた「睡眠」の真実を学び、「子どもの睡眠」をより良く選択していきましょう。
「寝る子は育つ」という言葉通り、睡眠中に分泌された成長ホルモンによって、骨や肉体が形成され、子どもたちの健康な成長が実現します。また記憶力も睡眠の質に大きく左右されます。
およそ90分周期で訪れるレム睡眠の間に、脳は日中の記憶を整理して定着させていると言われています。東北大学のチームが、5~18歳の健康な子どもたち290名の「平日の睡眠時間」と脳のMRI「写真」を比較した結果、睡眠時間の短い子どもほど脳の「海馬」の体積が小さいことがわかりました。
「海馬」は記憶をつかさどる脳領域で、睡眠不足は脳の働きを低下させてしまっているだけではなく、
脳自体を破壊してしまっている、もしくは脳の発達を遅らせてしまっている恐れがある事実がわかりました。(川島隆太「最新脳科学でついに出た結論「本の読み方」で学力は決まる」青春出版社 2018年)
一方で、良い睡眠習慣は集中力につながるという良い影響の報告もされています。睡眠があなどれないことがよくわかります。
では、どれくらい寝たらよいのでしょうか。
全米睡眠財団がすすめる、子どもの理想的な睡眠時間は・・・4か月~12か月:1日12時間~16時間、1~2歳:1日11時間~14時間、3~5歳:1日10時間~13時間、6~12歳:9~12時間、13~18歳:8~10時間
一方で日本の0~3歳児の総睡眠時間の平均は、、、およそ11時間30分。
いまだに日本の子どもの睡眠時間は、世界ワースト1or2位。あなたのお子さんの睡眠時間は理想的ですか?