食育 : おうちでできる食育「保育園栄養士が考えるHappyレシピ」

子どもが喜ぶ保育園の人気みそラーメン!
栄養たっぷり給食レシピと食育

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HITOWAキッズライフの保育園では、栄養士が愛情たっぷり込めて作った給食を提供しています。その中でも、とりわけ子どもたちに大人気の献立が「みそラーメン」です。本記事では、みそラーメンの給食レシピと、保育園で実践している食育についてご紹介します。子どもの好き嫌いなど個性がある子どもと楽しく食事をし、食への意欲や興味を育てる関わりに悩んでいる方も多いのではないでしょうか?
本記事を読めば、そんなお悩みが解決するかもしれません。簡単でおいしいレシピと食育のコツを学び、子どもとのコミュニケーションや絆を深めていきましょう。ぜひ最後までお読みください。

子どもに大人気のみそラーメンとは

HITOWAキッズライフの保育園に通う幼児クラス(3~5歳児)の子どもたちは、日々献立表を見て自分の好きな献立をばっちりチェックしています。そんな子どもたちが楽しみにする給食の一つが「みそラーメン」です。朝から「今日はラーメンの日!」「めんめんだ!」の声が聞こえてきます。大人になっても思い出す、おいしい給食の献立ってありますよね。専門店の味とは少し違う、給食ならではのおいしさをご紹介します。

保育園給食の美味しさの秘訣

その美味しさの秘訣は、大きいお鍋でたくさんの食材から出汁を取ることや、子どもが食べやすいようちょっとした工夫が散りばめられていること。さらに、大好きなお友だちや先生に囲まれて食べることも、ごはんが美味しいと感じる秘訣の一つのようです。保育園給食の食材選びや調理方法をご紹介していきます!

【給食レシピ】みそラーメン

ラーメンは外食でも手軽に食べられる人気メニューですが、塩分や野菜の量、柔らかさが選べないなど気になる点もあると思います。手作りする保育園のみそラーメンは、豚肉のうま味とコーンの甘みがスープに溶け出した、やさしい味わいです。生めんと比べて伸びにくい焼きそば麺を使用することで、子どもがゆっくり食べられるようにします。

ご家庭でも簡単に調理しやすいレシピにアレンジしました。野菜をお好みで変更したり、バターをのせて、みそバターラーメンにしても良し♪アレンジは無限大です!

材料・用意するもの(子ども1人分+大人2人分)

焼きそば麺
400g
550cc
だし昆布
10㎝角1枚
にんじん
1/3本
キャベツ
80g
豚肉
120g
乾燥わかめ
2g
コーン
20g
みそ
大さじ 1
ごま油
小さじ 1
顆粒鶏ガラスープ
小さじ 1/2

作り方

  1. 水にだし昆布を入れておく
  2. 乾燥わかめを戻してざっくりと切っておく
  3. にんじんは短冊切り、キャベツは1.5cm幅に切る
  4. 鍋にごま油を入れ、豚肉を入れて色が変わるまで炒める
  5. 人参、キャベツを加えてさらに炒め、①を入れ煮る
  6. 調味料を入れて野菜が柔らかくなるまで2〜5分煮込む(あくが出たらとる)
  7. 焼きそば麺(小さい子用にはあらかじめカットしておく)を器に入れ、レンジで500W/1分半ほど温める
  8. ⑦に⑥のスープと具材をかけ、トッピングでわかめ・コーンを盛りつける

みそラーメンの栄養価

このみそラーメンで子どもが摂れる栄養は以下の通りです。カルシウムやビタミンCが不足しているのでフルーツヨーグルトなどをプラスしてあげると 栄養価のバランスや満足感も得られるのでオススメです。

主な栄養価(幼児3~5歳児1食あたり)
一人当たり平均栄養摂取量グラフ
エネルギー
238kcal
たんぱく質
13.0g
脂質
4.6g
カルシウム
36mg
0.8mg
レチノール活性当量
75μg
ビタミンB1
0.18mg
ビタミンB2
0.16mg
ビタミンC
4g
食塩相当量
1.3g
食物繊維
4.3g

【アレルギー表示】小麦、大豆、豚肉(※購入された商品のアレルギー物質表示をご確認ください)

みんなのつくレポ

このレシピでみそラーメンを作ってみた、という方々の声をご紹介!

みんなのつくレポ

【Aさん】子どもとラーメン屋さんごっこができました!うちの子は大好きなハムを自分でトッピングしてご満悦でした

【Bさん】子どもが好きな、まさに「ちゅるちゅる」!ペロリと食べてくれました

【Cさん】焼きそば麺でラーメンって斬新!麺が伸びずくっつかないので、作りやすかったです!

食育について

「食育」という言葉は知っていても、正しく理解できている方はどれほど多いでしょうか?日本の食を支える農林水産省が掲げる「食育の推進」(※1)を見てみると、

"食育は、生きる上での基本であって、知育・徳育・体育の基礎となるものであり、様々な経験を通じて「食」に関する知識と「食」を選択する力を習得し、健全な食生活を実現することができる人間を育てることです。"

とあります。つまり「食べることは生きること」生きていくこと全ての源である食について学ぶことを指しています。

なぜ子どもに食育が必要なのか

特に乳幼児期は、食の土台を作る大事な時期です。正しい知識と経験を積むことで、子どもの豊かな成長へとつながります。

厚生労働省の「保育所保育指針 第2章」(※2)では、食育のねらいについて
"健康な心と体を育てるためには食育を通じた望ましい食習慣の形成が大切であることを踏まえ、子どもの食生活の実情に配慮し、和やかな雰囲気の中で保育士等や他の子どもと食べる喜びや楽しさを味わったり、様々な食べ物への興味や関心をもったりするなどし、食の大切さに気付き、進んで食べようとする気持ちが育つようにすること"としています。

子どもが健康的な生活を送るためには、まず「食を営む力」を育成し食事を楽しむ子どもにすることが必要です。

HITOWAキッズライフが提供する食育

HITOWAキッズライフの保育園では「五感で味わう食育」を大事にしており、食べたいもの、好きなものが増え、将来にわたる食を営む力を育成し、健康な生活の基盤をつくることを目標としています。人や食材に感謝し、食で人とつながる喜びを味わい、食の文化にふれ、豊かな食経験を重ねることで食べることが好きな子どもを育てます。

献立の年間計画をたて、月ごとに提携農家さん協力のもと仕入れた旬の食材を使ったり、日本各地の郷土料理や世界の料理、保育と連動した絵本献立など多角的にアプローチしています。
例えばある年の7月は旬の食材として「枝豆」を取り入れ、ある日は宮崎県の郷土料理「チキン南蛮」、またある日は世界の料理としてオーストラリアの「ミートパイ」、絵本献立では「パンどろぼう」をモチーフにした給食が並びました。子どもでなくともワクワクしますね。

絵本で食育

●絵本でラーメンを味わう

ラーメンちゃん

●あのてこのてでアプローチ

ぜったいたべないからね
  • ラーメンちゃん
    長谷川 義史 作
    絵本館 刊
  • ぜったいたべないからね
    ローレン・チャイルド 作
    木坂 涼 訳
    フレーベル館 刊

●お料理すると食べたくなる

ばばばあちゃんのなんでもおこのみやき

●食べることは生きること

はらぺこさん

●いただきます!

もったいないばあさんのいただきます
  • ばばばあちゃんの なんでも おこのみやき
    さとう わきこ 作
    佐々木 志乃 協力
    福音館書店 刊
  • はらぺこさん
    やぎゅうげんいちろう 作
    福音館書店 刊
  • もったいないばあさんの いただきます
    真珠 まりこ 作・絵
    講談社 刊

家庭での食を通したコミュニケーション

子どもが食べてくれない時の理由7選

保護者からよくいただくご相談に「子どもが食べてくれない」問題があります。HITOWAキッズライフで働く保育士に聞いた、子どもの「食べない」にまつわるエピソードとその対応をご紹介します。「食べない」「いらない」の言葉の裏には、多くの理由があるようですが、健康状態に支障がなければ少し長い目で見てもよいです。以下のケース例を参考に、食べないときは仕方ないと割り切ることも大切です。

理由① 「イヤイヤ期」
「食べなさい」と言われるとイヤイヤを発動して「食べたくない」。この時期の「いやいや」は標準装備と考えると気持ちが楽になります。子どもの一言に一喜一憂せず「どっち食べる?」「スプーンで食べる?フォークで食べる?」それでもだめなら「もう終わりにする?」などと声をかけ、子ども自身にどうするかを決めさせるとよいでしょう。食事を楽しい時間にしましょう。

理由② 「スプーンがうまく扱えない」
保育園では食べ始めの時期は、柄が太めの握りやすいスプーンとふちが直角に立ち上がりすくいやすいユニバーサルデザインの陶器の食器を使用しています。陶器の食器は重さがあるので子どもの力でも支えやすい特徴があります。食器を見直してみるのも一つの方法です。

理由③ 「テレビやおもちゃに気を取られて食べる手が止まる」
子どもは目に入る刺激に影響されやすい存在です。食事中はテレビを消す、おもちゃが目に入らないようにカバーをかけるなどの工夫で食事に集中できる環境を作りましょう。視覚に影響を受けやすい特徴を活かしてお気に入りのランチョンマットを敷いてあげるなども効果的です。

理由④ 「偏食」
早いと1歳ごろから好き嫌いが出てくるといわれています。大人の好き嫌いと違い、一過性のことも多いのが特徴です。初めてのものを警戒して味ではなく、食感や色が原因で嫌いということもあります。大人がおいしそうに食べる姿を見て安心して食べ始める子もいます。嫌いな原因を探し工夫しながら食卓に出し続けると、いつの間にか食べるようになることも。諦めずに提供し続けることをおすすめします。

理由⑤ 「食べられる分量を超えている」
あまりにたくさんの料理が並べられると、それだけで食欲をなくしてしまう子は意外と多いものです。子どもの成長はそれぞれ異なります。今は食べなくても、もう少し大きくなれば食べるようになるかもしれません。子どもが食べられる分量をよく観察しながら適切な量を出すことも大切です。少なめに出して「全部食べた。おかわり!」で自信をつけることもおすすめです。

理由⑥ 「外出で疲れている」
疲れから食欲が落ちることもあります。無理に食事をさせずに休ませてあげましょう。また、外では緊張しやすい子どももいますので、帰ってきたらスキンシップをはかるなどして気持ちを落ち着かせることも大切です。

理由⑦ 「食べなれていないメニューに警戒している」
毎日違うものを食べたい、めずらしいものを食べるのが楽しみという方も多いのでは。一方で子どもは正反対。食べることは楽しい反面、からだの中に何かを入れるというどきどきする時間でもあります。経験のある大人は、頭で食べるものを判断できるけれど、子どもは慣れているものを繰り返し食べるのが安心です。子どもが小さいうちは、好きなものを基本に、新しい食材、献立を少し加えるのがおすすめです。

一緒に料理する

食育と聞くと少し難しく感じ身構えてしまいますが、まずは子どもと楽しく食に触れることが大切です。

野菜を洗う、ちぎる、混ぜる、盛り付けやトッピングなど、危険性のない作業をやらせてあげるだけでも、いつもの食事が子どもにとって新鮮なものに変わります。そして一緒に作ると、野菜や肉・魚など素材への興味も深まります。お料理は、好奇心や探究心を育てる最高の方法です。保育園でもクッキングの時間は子どもに大人気。保育園のクッキングを自宅でも再現するのもよいですね。食事から色々なことを学び、生きていく力を育みましょう!

子どもに教える

「いただきます」「ごちそうさま」、スプーンやお箸の持ち方、食事の姿勢など、マナーや知識、文化を教える大切な場でもあります。また、買い出し、食べる準備、片付けまでの一連の流れの中にも、子どもにとって多くの学びがあります。当たり前だと思うものでも、一つひとつが立派な食育です。

子どもが食べて笑顔になるために

離乳食を終えた子どもは、食事を少しずつ楽しむようになります。親としても一緒に楽しめることが増えて嬉しい限りですね。親子揃ってどんぶりを囲むあったかいラーメン、ぜひお試しください。

※本記事は2024年5月時点の情報をもとに作成しております。掲載情報については、追加や変更などの更新が行われる可能性があります。

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