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かかりやすい病気とホームケアのコツ かかりやすい病気とホームケアのコツ

肘内障(ちゅうないしょう) 2017.05.20

肘内障をご存知でしょうか。
肘内障とは、肘の輪状靭帯(肘の骨と骨をつなぐ輪っか状靭帯)から橈骨頭がはずれかける「亜脱臼」を起こしてしまった状態です。
関節から、骨が完全にはずれる完全脱臼とは異なり、少しだけはずれている状態です。
橈骨頭がまだ小さく、輪状靭帯が発達していない1歳未満から6歳くらいの子どもに多い疾患です。

原因は、子どもの手首をつかんで急に引っ張る、子どもが転んだときに起こそうと腕を引っ張り上げるなど、子どもの手を引っぱったときに起こります。
この「子どもの手を引っぱる」という原因は、肘内障の原因の50%を占めます。
この他に、鉄棒にぶら下がる、肘を打つ、転んで手をつくなどでも起こります。
また、寝返りを打った拍子に、ひじがねじれたり、急にひじの関節に負荷がかかったりする場合に腕が抜けることもあるようです。

予防で有効なのは、原因の50%を占める「手を引っぱる」をしないことです。
現実的には難しいことも多いのですが、基本的には、急に子どもの手(特に手首や前腕)を引っぱることは避けましょう。
また、既に肘内障を起こしたことがある子どもの場合は、手を引っぱる動作(例:保護者の間で両手を持って体を持ち上げる)は、極力、控える必要があるでしょう。

肘内障は、肘を曲げたり動かしたりすると激痛が走ります。
そのため、腕を動かすことができなくなり、片腕をだらりと下げた状態になります。
肘を動かさない限り骨折のような激しい痛みは生じないため、多くの子どもは泣くことはありません。
しかし、痛みを生じさせないために腕を動かさないという状況は、子どもにとっては、とてもつらいので、表情にも動きにも元気がなくなります。
肘内障は、骨折した時のように腫れることがなく、腕は動かないものの手指は動く、手の指の変色もみられない(青白くならない)という特徴があるため、見過ごすことがあります。
肘内障の状況を長く続けないために、手を引っぱらないという予防と共に、手を動かさない時に「肘内障」を疑い、整形外科に連れて行き処置する選択肢を頭に入れておく。
子どもに変わった様子がないか、大人がいつも気を配ってあげることが大切ですね。

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